「英語を勉強してるけど、英語で話せるようになるには、どんな勉強方法が効果的か分からない」「効率よく英会話が上達する方法を知りたい」。英会話講師を10年経験して思った、初心者が有利な理由と、おすすめする勉強方法について、お話したいと思います。
TOEIC800台でも英会話でペラペラとは限らない
TOEICはリスニングとリーディングでスコアを測るもの。
読んで理解できたり、聴いて理解できても、英語で話す能力には直接繋がっていないのが現実。
TOEIC800くらいの頃、
会社の取引先がフランス人で、やりとりは全部英語。
メールのやりとりはできても、来日した時の同行では会話が続かず辛い経験が…。
英語の勉強(リスニング、リーディング)を続けているだけでは、英会話は上達しない。
英会話の勉強方法は、英語の勉強以外に始める必要がある。
英会話初心者には上達する近道がある
勉強は、「Learn(学ぶ) → Unlearn(一旦忘れる) → Relearn(再度学ぶ)」の繰り返し。
Learn(学ぶ)をし過ぎると、知識や経験が邪魔をして、
なかなか「Unlearn(一旦忘れる)」ことが難しくなる。
例えば、英語の勉強では、First of allを「ファースト オブ オール」と1単語ずつ学ぶ。
英会話では、「ファースタボー」と言う。
英会話初心者が、First of allというフレーズを最初から(または早い段階で)
「ファースタボー」と覚えていたら、
とっさに口から出てくるのは「ファースタボー」であって
「ファースト オブ オール」とは言わない。
ひとステップ減ることで、上達への近道になります。
英語の勉強で学んだ発音は一旦忘れる。
発音やイントネーションをゼロから学ぶ方が、英会話上達の近道になる。
英会話教室やオンライン英会話の効果的な使い方
英会話のネイティブ講師は、日本人が聞き取りやすいように話しているため、
ナチュラルな喋り方をしていないことがあります。
英会話講師仲間と飲みにいった時、ネイティブ講師から「変な喋り方になっちゃった」
と話を聞いたことも。
それだけ、普段話している英語と英会話教室で話している英語には、違いがあるんですね。
日本人の耳に優しい英会話だけを聴いていると、
上達までに時間がかかってしまうということになります。
英会話の勉強で大切なのは、
インプットとアウトプットをきっちり分けて考えること。
実家と電話で話している時は、生まれ故郷の話し方になる、
なんて光景を見たことはありませんか?
話す相手の口調につられてしまうことは、日本語でも英語でも同じです。
ネイティブが喋る英語で話せば、相手も同じように返してくれます。
英会話講師がネイティブじゃない場合も、
会話のやりとりがスムーズになって、
英会話をもっと楽しめる時間になります。
英会話初心者にもおすすめの勉強方法
ネイティブがナチュラルに喋っている英会話からダイレクトに学習する。
洋画やドラマがおすすめ。
ネイティブがネイティブ相手に話している英会話から学ぶのが、一番の近道です。
英会話の勉強は、自分のためというより、相手に気持ちよく対応してもらうため。
どんな話し方なら、相手が理解しやすいかを考えて英会話の勉強を積み重ねると、
突然「英語で喋ってる自分」に気づく日がきます。
英会話の勉強を始めるなら、早い段階で遠回りしない方法にすることがおすすめです。